理屈 2005 8 1
下げ相場しか知らない「若いファンドマネジャー」は、
日経平均株価が、4月下旬の底値(10770円)から、
いつの間にか、12000円を窺う(うかがう)水準まで来ていることに、
意外感を持つかもしれません。
しかし、株価というものは、後から、いくらでも理屈がついてくるものです。
たとえば、好業績を発表したのに、株価が下がると、
「すでに織り込み済みである」となる場合もあれば、
忘れたころに、株価が上昇を始めると、
「この前、発表した好業績が蒸し返されている」となるのです。
もちろん、「少子化」というマイナス材料がありますので、
マクロ的には、強気になれないかもしれません。
確かに、少子化は、市場規模の縮小を意味しています。
しかし、企業が仲良く、売上高を縮小させるとは限らないのです。
予想外に売上高を伸ばす企業もあれば、予想外に売上高を減少させる企業もあるのです。
つまり、株価において、勝ち負けが、はっきりしてくるのです。
こんな時こそ、ファンドマネジャーは、腕の見せ所です。